小室孝太郎「ワースト」 - 特集【お勧め作品】

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【特集:お勧め作品⑩】小室考太郎「ワースト」

このコーナーは、どこかで見ているであろうラジオ番組のスタッフに向けて、ラジオドラマ化におすすめの小説、漫画などを紹介するコーナーです。
でも、実質的には、単にこのブログを見ている方に対して、私の好きな小説や漫画を紹介するコーナーになってしまっています。
まあ、いいか...

さて、久しぶりの今回、お勧めする作品は小室孝太郎さんの漫画作品「ワースト」です。
最近、高橋ヒロシさんによる「WORST」という似た名前の不良漫画があるようですが、今回紹介する「ワースト」は1969年に「週刊少年ジャンプ」に連載されたSF作品で、一種のゾンビもの又は吸血鬼ものの漫画です。
なぜか主人公格で複数の不良少年が登場するという点だけは両作品に共通点がありますが、内容は完全な別物です。
今回は、青春アドベンチャーにおける吸血鬼関連作品である「レッドレイン」及び「吸血鬼ドラキュラ」を紹介した流れで紹介することにしました。
世間では、花沢健吾さんによるゾンビ漫画「アイアムアヒーロー」も人気のようですしね。

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それでは作品の紹介に移ります。
本作品「ワースト」は、上で述べたように、一種のゾンビ(生きる屍=リビングデッド)ものです。
ある日、地球全体で不自然なほど長い雨が降り、その雨を浴びた人間はすべて、後に「ワーストマン」と呼ばれる怪物に変化してしまいます。
そしてワーストマンに噛まれた人間もワーストマンになってしまうために、人類の社会は一挙に崩壊してしまいます。
動物的な本能で雨の危険性を察しワーストマンにならずに済んだ不良の少年・鋭二(えいじ)は、数少ない雨を逃れた人間と共に生き残りの道を模索していきます。
最初はわがままだった鋭二ですが、仲間達と生き抜いていくうちに少しずつリーダーとしての自覚に目覚めていきます。
しかし、ワーストマンが増殖するだけではなく、環境までどんどん変質していく東京で、鋭二たちは次第に追い詰められていくのですが...
あまり書くとネタバレになってしまうのですが、本作品は三部構成の作品であり、それに応じて主人公も各部毎に入れ替わっていくダイナミックな展開の作品です。
そして第3部のラストに訪れる、恐ろしくも美しい結末。
人類はワーストマンに勝つことが出来るのか。
それは是非、読んでのお楽しみとしたいと思います。

この作品、実は「吸血鬼ドラキュラ」と同様に、遠い昔に従兄弟のお兄さんからもらって読んだ作品でした。
絵柄は手塚治虫調の、今となってはかなり古くさいものですが、今見ても完成度の高いストーリーで、当時はびっくりしながら、むさぼるように読んだ覚えがあります。
その後、その本はどこかになくしてしまい、私の中の伝説の1作になっていたのですが、ある日、本屋で偶然にも突然復刊されているのを発見(1989年版)し、急いで乏しい小遣いをはたいて購入しました。
今、アマゾンで検索すると、どうもその後、2000年にも再度復刊されているようです。
私の中だけの伝説の一作だと思っていましたが、結構、世の中でも認知されている作品みたいですねえ。
なお、復刊が繰り返されたため、絶版本の割には比較的入手しやすい値段のようです。
とはいえ、是非買ってみて、というにはちょっと高いですよね。

最後に、ラジオドラマでも漫画でもそうなのですが、私の作品評価の一つの大きな軸に、結末のできの良さ、というものがあります。
熱狂して読んだ作品であればあるこそ、途中から勢いがなくなって、ぐだぐだのラストを迎える作品を見るのはとても悲しいものです。
本作品はその対極にある作品です。
現在似たテーマで頑張っている「アイアムアヒーロー」も、願わくば本作品のような美しいエンディングを迎えて欲しいものです。

【過去のお勧め作品シリーズ】
お勧め作品①:小川一水「天涯の砦」「疾走!千マイル急行」
お勧め作品②:小川一水(その他)
お勧め作品③:佐藤賢一「カエサルを撃て」
お勧め作品④:佐藤賢一(その他)
お勧め作品⑤:梅原克文「二重螺旋の悪魔」
お勧め作品⑥:笹本祐一「妖精作戦」シリーズ
お勧め作品⑦:尾瀬あきら「とべ!人類」「とべ!人類Ⅱ」
お勧め作品⑧:田中芳樹「マヴァール年代記」
お勧め作品⑨:山田正紀「神狩り」



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Hirokazu
Posted byHirokazu

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