小川一水(その他) - 特集【お勧め作品】

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特集【お勧め作品②】小川一水(その他)

前回の記事の中で、すでに青春アドベンチャー化されている「イカロスの誕生日」以外で、青春アドベンチャー向きの小川一水作品として「天涯の砦」及び「疾走!千マイル特急」を選んだのですが、その他の私が好きな小川作品も一言ずつ紹介したいと思います。

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(1) 復活の地
ある架空の惑星(モデルは明らかに明治・大正期の日本)を襲った大震災を巡る群像劇です。
不本意ながら震災復興の舵取りを任せられた官僚、唯一生き残った皇族である第3内親王、震災を利用して民主制への移行をもくろむ政治家、非常事態に蠢動する軍部、独立運動を始める植民地、自らの権益拡大を企図する列強諸国など、様々な思惑が渦巻く中、彼らを再度、衝撃的な事態が襲うことになります。
主人公は高級官僚のセイオ・ランカベリーですが、決して「官僚万歳」という内容ではなく、特にセイオが最後に企図した策は、最近読んだ「人の助けるすんごい仕組み-ボランティア経験のない僕が日本最大級の支援組織をどうつくったのか」にも通じる部分があり興味深いところです(念のため書きますが、この作品が書かれたのは東日本大震災のずっと前です)。
小川一水さんの作品には、SFというモラルのない世界を描いているからこそ、社会に対して高い意識を感じさせる部分があり、同様の意識を感じる初期の田中芳樹作品が好きな方にもお勧めできます。
ただし青春アドベンチャー化すると考えた場合、問題点がふたつあります。
まずは全3冊の大作であること。
確実に15分×10話には収まりません。
2番目は「この時期」であること。
東日本大震災の余韻醒めやらぬ時期に大地震及びその直後の凄惨なシーンを放送するのは被害者感情的に難しいのが現実かも知れません。
ただし被害者の方々の神経を逆なでする作品ではないことは申し添えておきます。

(2) 老ヴォールの惑星
こちらは短編集です。
ハードSF作家でもある小川さんが趣向を凝らした短編が4編入っており、概ね1篇を2・3話で放送するくらいのペースでつくれば青春アドベンチャーの枠にも上手く嵌ると思います。
ただし、以前書いたように、私は個人的には青春アドベンチャーではあまり短編集を望んではいないので、推薦作とはしませんでした。
なお、こちらの記事で「老ヴォールの惑星」に収録されている「ギャルナフカの迷宮」を取り上げています。
短編1篇を15分×5回くらいの枠で放送するのがちょうど良いかもしれません。

(3) 天冥の標
多くの勢力が絡み合う現代から未来にかけての人類の一大年代記です。
正直、第1話があまりピンとこなかったのと、最初は良くても途中から失速する作品が世の中には多々あるので、いままで人に勧めてはいませんでした。
しかし、先日発売された「天冥の標6 宿怨PART2」を読んで、もう完全に大丈夫だと思うようになりました。
よって本当はこの「天冥の標」を推したいところなのですが、これもあまりにも長い作品であること、一応まだまだ未完であることから、このブログでの推薦は避けました。
ただこのテンションで突っ走れれば小川さんの代表作になるのは確かだと思います。

読者の皆様(及びNHKのスタッフの皆様)よかったら参考にしてみて下さい。

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次のお勧め作品は佐藤賢一さんの作品を取り上げます。
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Hirokazu
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