続・西遊妖猿伝 原作:諸星大二郎(アドベンチャーロード) - 格付:B

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作品:続・西遊妖猿伝
番組:アドベンチャーロード(ダミーヘッドによるオーディオコミック)
格付:B
分類:伝奇
初出:1990年3月26日~3月30日(実質全4回・26日は前作のダイジェスト)
原作:諸星大二郎
脚色:佐々木守
演出:伊藤豊英
主演:錦織一清  

斉天大聖の名を受け継ぎ、金箍棒(きんこぼう)を手に大唐帝国への戦いを始めた孫悟空。
失われた多くの人たちの思いを胸に、大唐帝国の王子達、長男・李建成、次男・李世民、三男・李元吉を倒すために、盟友・紅孩児(こうがいじ)とともに唐の都・長安をめざす。
そして長安で「玄武門の変」に深く関わることとなった悟空だが、結局は長安を離れ紅孩児とも生き別れになり諸国を放浪することになる。
そして、ある国で蝗婆婆(こうばば)という老女と七仙姑という若い女性達、そして二郎という少年と出会う。

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諸星大二郎さん原作の劇画「西遊妖猿伝」のラジオドラマ化作品で、同じスタッフ・キャストで前年10月に放送された前作「西遊妖猿伝」の続編になります。
前作同様にアドベンチャーロードの時間帯に放送されましたが、1話15分の通常のアドベンチャーロードスタイルではなく、より長い1話30分で放送されました。
連続5回と前作より1話多いのですが、第1回は前作のダイジェストなので、実質的には前作と同じ長さです。
ちなみにこの作品は、実質的なアドベンチャーロード(番組内容についてはこちら)の最終作です。
形式上、アドベンチャーロードの最後の放送は本作の1週前に放送された「ブルータスは死なず」。
ただしこれは再放送でしたので、アドベンチャーロードとして最後に作られた作品は本作の3週前に放送された「ラバウルの秘宝」になります。
そして、本作の次の週から番組名が変わり「サウンド夢工房」になりました。
ちなみにサウンド夢工房としての第1作は清水義範さん原作の「学問ノススメ-挫折編」でした。

本作品は続編ですので、内容をあまり書いてしまうと前作のネタバレになってしまいます。
そのため詳しくは書きませんが、西遊記でお馴染みの猪八戒こと猪悟能がでてきたり、三蔵法師こと玄奘が前作以上に出演したり、原案の西遊記の雰囲気が少しずつ出てくるのが本作です。
ただし、結局、悟空が西域に向けて出発したところで物語は終わってしまいます。
もちろんこれは原作のごく一部。
本作品は原作の概ね3巻から5巻にあたります(全10巻の講談社版大唐篇)。
ここで終わってしまっているのはやはり残念です。
ちなみに分厚い講談社版で約3冊分ですので、前作と比較してかなり省略されているのも少し残念でした。

出演陣は、主人公の孫悟空は錦織一清さん、紅孩児は中村繁之さん。
その他、三谷昇さん、石田太郎さん、山田康雄さんといった主要キャストは前作と同じですが、本作はヒロインが交代しており、新しいヒロインの二郎役は女優・タレントの向井亜紀さんでした。
向井さんが、プロレスラー・総合格闘家の高田延彦さんと結婚されるのは本作の放送の約5年後になります。
そして、前作では存在感の薄かった三蔵法師こと、玄奘もグッと出番が増え、玄奘を演じる塩沢兼人さんの演技が堪能できます。
塩沢さんといえば繊細な役をさせたら天下一品の方で、NHK-FMのラジオドラマでも「妖精作戦」(アドベンチャーロード)や「サラマンダー殲滅」(サウンド夢工房期の特集番組)、「オルガニスト」・「夏の魔術」(青春アドベンチャー)などで印象的な役がたくさんあります。
OVA「銀河英雄伝説」で塩沢さんが担当されたパウル・フォン・オーベルシュタイン役は、私の原作のイメージとは全く違う声だったのですが、塩沢さんの演技を聞いていると「これはこれでいいかな?」と思わせる説得力がありました。
ちなみに私のオーベルシュタインの声のイメージは大塚周夫さん(「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男で有名)の声だったりします。反論は多いかと思いますが。

スタッフも前作と同様に脚色は佐々木守さん、演出は伊藤豊英さんのコンビ。
伊藤さんはアドベンチャーロードの後期から青春アドベンチャーの初期(番組の歴史についてはこちらの記事をご参照ください)の約10年間、番組の演出を担当されていました。
アドベンチャーロード時代の「スナップショット」や「暗殺のソロ」、青春アドベンチャー時代の「ふたり」など様々なジャンルで良作を手がけていらっしゃいます。

【伊藤豊英演出の他の作品】
多くの冒険ものの演出を手掛けられた伊藤豊英さんの演出作品の記事一覧は別の記事にまとめました。
詳しくはこちらをご参照ください。

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Hirokazu
Posted byHirokazu

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