青春アドベンチャー雑記帳~オーディオドラマ・ラジオドラマの世界

NHK-FMのオーディオドラマ「青春アドベンチャー」の紹介ブログです。前身番組の「サウンド夢工房」・「アドベンチャーロード」等も含みます。一応「格付」するなど評価・評論風のことも書いていますが、堅い話はともかく雑談・脱線ありありで、オーディオドラマを中心とした楽しい世界を紹介します。リンクフリーです。

最多原作者(その3)

【なんでもベストテン⑦】最も採用されている原作者(その3)

ラジオドラマ番組である「青春アドベンチャー」において、原作として採用された数が多い作家をランキング形式で発表するこのシリーズ。
前々回(18位タイ・2作品)前回(7位タイ・3作品)に続く今回は、今度こそ最終回です。
次は4作品が採用された原作者さんで、同率2位が5人いらっしゃいます。

第2位(タイ)4作品 : 赤川次郎
・「ビッグボートα」(1985年・アドベンチャーロード)
・「赤川次郎の天使と悪魔」(1989年・アドベンチャーロード)
・「ふたり」(1993年・青春アドベンチャー)
・「魔女たちのたそがれ」(1999年・青春アドベンチャー)

国民的な人気作家・赤川次郎さんです。
天使と悪魔が大騒ぎするコメディから本格的なミステリーまで、赤川さんらしい多彩なラインナップです。
なお、赤川さんはこのほかにも「対決ショート・ショート-赤川次郎VS横田順彌」(1986年・アドベンチャーロード)が放送されています。
タイトルからすると短編集らしいので外しましたが、これを含めれば事実上は、2位グループの中でも一歩抜け出てるいることになります。

第2位(タイ)4作品 : 薄井ゆうじ
・「天使猫のいる部屋」(1992年・サウンド夢工房)
・「青の時間」(1996年・青春アドベンチャー)
・「星の感触」(1997年・青春アドベンチャー)
・「狩人たち」(1999年・青春アドベンチャー)

限られた期間に集中的に取り上げられています。
4作のうち青春アドベンチャー期の3作については、脚本をじんのひろあきさんが、演出を川口泰典さんまたは松浦禎久さんが担当しています。

第2位(タイ)4作品 : 木根尚登
・「ユンカース・カム・ヒア」【シリーズ】(1991年~・サウンド夢工房)
・「夢の木」(1993年・青春アドベンチャー)
・「武蔵野蹴球団」(1993年・青春アドベンチャー)
・「P」(1997年・青春アドベンチャー)

TMネットワークの木根尚登さんです。
7位タイの谷山さんと同様にアーティスト兼作家です。
サウンド夢工房時代有数の名作との評価もある「ユンカース・カム・ヒア」の他、青春アドベンチャー時代にも3作品制作されています。
また、FMシアター系列の特番で「キャロル」も放送されています。
演出は基本的に千葉守さんが担当されています。

第2位(タイ)4作品 : 草上仁
・「くたばれ!ビジネスボーグ」(1993年・青春アドベンチャー)
・「ウェディング・ウォーズ」(1995年・青春アドベンチャー)
・「お父さんの会社」(1996年・青春アドベンチャー)
・「愛のふりかけ」(2000年・青春アドベンチャー)

SF的な味付けの作品が多い作家さんです。
青春アドベンチャー初期の代表的な原作者さんです。
演出は基本的に川口泰典さんが担当されています。
なお、草上さんにも「草上仁のミラクルワールド」というショートショート作品があります。
これも加えれば赤川次郎さんと同様に、事実上、2位集団からは一歩抜け出ていることになります。

第2位(タイ)4作品 : 清水義範
・「怪事件が多すぎる」【シリーズ】(1987年~・アドベンチャーロード)
・「学問ノススメ-挫折編」(1990年・サウンド夢工房)
・「尾張春風伝」(2007年・青春アドベンチャー)
・「バードケージ 一億円を使い切れ」(2008年・青春アドベンチャー)

個人的にはSF風のイメージが強い清水さんですが、1980年代から2000年代までの長期間に採用され、作品内容も推理小説風のコメディSFから歴史時代系の作品まであり、多岐に富んでいます。

さてさて、随分と長い特集になってしまいましたが、いよいよ第1位の発表です!

















第1位 5作品 : 田中芳樹
・「西風の戦記」(1988年・アドベンチャーロード)
・「カルパチア綺想曲」(1994年・青春アドベンチャー)
・「夏の魔術」【シリーズ】(1997年~・青春アドベンチャー)
・「バルト海の復讐」(2002年・青春アドベンチャー)
・「月蝕島の魔物」【シリーズ】(2012年~・青春アドベンチャー)

星雲賞長編部門受賞の「銀河英雄伝説」で著名な田中芳樹さんが5作品(シリーズ)採用でトップでした。
シリーズ化されている作品がふたつもあるのも、江戸川乱歩さんの他には田中さんだけです。
ラジオドラマ化された期間も長期で、色々な脚本家・演出家に採用されており、ジュブナイル路線が中心である現在の青春アドベンチャーを代表する原作者さんだと思います。
唯一、アドベンチャーロード時代に放送されている「西風の戦記」も、比較的大人向きの作品が多かったアドベンチャーロード時代ではやや若年層向きの作品でしたが、アドベンチャーロード後期の傑作のひとつだと思います。
ちなみに「サウンド夢工房」時代には1作も制作されていません。
田中さん原作作品の特徴は5作品すべての脚本家・演出家が異なること。
作品選定の主導権を握っているのがどの役割の方か、私は知らないのですが、手塚治虫公式ページに掲載された「やけっぱちのマリア」のインタビュー記事(←外部リンクです。ご注意ください。)を読むと、ある程度、演出と脚色の方に提案権があるようです。
多くの脚本家・演出家に選ばれているということは青春アドベンチャー向きの作家さんであるという証明だと思います。

以上、長々とお送りしましたが、いかがだったでしょうか?
全体としてみると、明らかに最近の作品が少ない傾向です。
つまり、最近は同じ原作者さんを何度も取り上げない傾向にあるようです。
そのような中で、2012年に新シリーズがスタートし最新作(髑髏城の花嫁)は2013年放送という、田中芳樹さんはごく例外的だと思います。
ただ、田中さん原作の作品では、どちらかというと放送された時期が昔の作品ほど自分にあっていた気がします。
私が歳を取りすぎてしまったのかもしれませんが…

何はともあれ長々とお付き合いいただきありがとうございました。

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次回の特集はラジオドラマ化のお勧め作品第8弾で、
田中芳樹さんの「マヴァール年代記」を取り上げます。
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