青春アドベンチャー雑記帳~オーディオドラマ・ラジオドラマの世界

NHK-FMのオーディオドラマ「青春アドベンチャー」の紹介ブログです。前身番組の「サウンド夢工房」・「アドベンチャーロード」等も含みます。一応「格付」するなど評価・評論風のことも書いていますが、堅い話はともかく雑談・脱線ありありで、オーディオドラマを中心とした楽しい世界を紹介します。リンクフリーです。

最多原作者(その1)

【なんでもベストテン⑤】最も採用されている原作者(その1)

前回の「原作と作」から、またしてもしばらく時間が空いてしまいました。
久しぶりの何でもベストテンです。
今回は青春アドベンチャーの原作者について調べてみたいと思います。

青春アドベンチャーでは一部にオリジナル脚本の作品もありますが、小説等を原作とする作品が約75%以上を占めています(原作付き作品とオリジナル作品の分析についてはこちらの記事をご参照下さい)。
今回の「なんでもベストテン」はこの原作付きの作品を整理して、採用されている作品が多い原作者のベストテンを発表したいと思います。
ちなみに上記の記事で紹介していますが、実はオリジナル作品の「作」を含めると、青春アドベンチャー向けに最も多くの作品を書いているのは脚本家の藤井青銅さんです。
ただし、今回はあくまで「原作」扱いの作品のみの集計とします。
そのため、藤井さんの作品は、もともと存在した藤井さん自身の原作小説をラジオドラマ化した3作品以外はランク外としました。
藤井さんは殿堂入りと言うことでご理解下さい。

なお、今回の集計対象は青春アドベンチャー及びその前身番組のうち、「ふたりの部屋」及び「カフェテラスのふたり」を除くものとします。
これらの番組は現時点で私がまだ十分に原作者を調べられていないためです。
そのため、新井素子さんなど「ふたり」系列の番組で良く取り上げられていた方には不利な集計になっています。
一方、「FMアドベンチャー」は「最多放送回数シリーズ」特集では集計対象から除外していましたが、全作品の原作者が分かりましたので、今回は集計対象に加えました。
ただし、FMアドベンチャーは17作品しかないので、大勢に影響はありません。

また、基本的に平日に15分又は10分(FMアドベンチャー)の帯で放送された作品だけを対象としており、作品内容が青春アドベンチャーっぽい作品であっても、1時間単位などで単発又は数回で放送された作品は除外しています。
そのため、例えば既に紹介した作品ですが、30分の帯で放送された「アルジャーノンに花束を」は除外しました。
逆に、例えば「いつか猫になる日まで」は「SFファンタジー」という冠で放送されましたが15分の帯番組でしたので対象としています。

また、今回重要なルールをひとつ設定しました。
「最多放送回数シリーズ」特集で書いたように、青春アドベンチャーには数作品・何十話にも及ぶ超長期のシリーズ作品が複数存在します。
この状況で、単純に作品数・放送話数で比較すると、「最多放送回数シリーズ」特集のベストテンとほとんど同じ結果になってしまいます。
そこで今回の集計では、シリーズものは何作品あろうとも、何十話もあろうとも、単純に1作品扱いすることにしました。
ただし、特に古い作品は同じシリーズの作品なのかそうでないのか、よくわからないものがあります。
間違いもあろうかと思いますので、お気づきの際はご指摘頂ければ幸いです。
いずれにしろ、これによって一気にランキングは混沌としてきました!
なお、本記事は原作者さんの人名がたくさん出るので一部、敬称略としています。ご了承下さい。

さて、例によって前置きが長くなりましたが、それではスタートします。
まずはベストテンに入らなかった、2作品(2シリーズ)採用されている原作者さんです。
この方々は非常に数が多いので、お名前だけを列挙させて頂き、既に別の記事で紹介済みの作品のみ、その作品名を併記したいと思います(お名前は50音順です)。
ちなみにこの方々の順位は20位タイということになります。

第20位(タイ)2作品
●新井素子(おしまいの日いつか猫になる日まで
●有川浩(三匹のおっさん旅猫リポート※5)
●アレクサンドル・デュマ(モンテ・クリスト伯
●池澤夏樹(氷山の南南の島のティオ
●イッセー尾形
●岩本隆雄(イーシャの舟星虫
●楳図かずお(わたしは真悟
●大沢在昌(アルバイト探偵シリーズ、新宿鮫・氷舞
●逢坂剛(あでやかな落日
●岡田淳(二分間の冒険びりっかすの神さま
●荻原浩(僕たちの戦争押入れのちよ
●景山民夫(遠い海から来たCOO遥かなる虎跡
●梶尾真治(サラマンダー殲滅、「つばき、時跳び」)※11
●菊地秀行(風の名はアムネジアインベーダー・サマー
●北方謙三
●喜多嶋隆(CF愚連隊シリーズ、天使のリール
●ギャビン・ライアル
●近藤史恵(さいごの毛布昨日の海は)※10
●佐藤多佳子(一瞬の風になれしゃべれどもしゃべれども
●斉藤洋(シュレミールと小さな潜水艦白狐魔記シリーズ)※6
●柴田よしき(小袖日記レッドレイン
●志水辰夫
●ジュール・ヴェルヌ(アドリア海の復讐皇帝の密使
●須賀しのぶ(「帝冠の恋」、「また、桜の国で」(予定))※13
●田中渉(ウォーターマンシブちゃん)※9
●成井豊(サンタクロースが歌ってくれたあたしの嫌いな私の声※2)、※3
●南里征典
●花井愛子
●葉室麟(「蜩ノ記」、「あおなり道場始末」)※12
●東野圭吾(虹を操る少年分身
●藤本ひとみ(王女アストライアブルボンの封印
●船戸与一
●堀川アサコ(幻想郵便局予言村の転校生)※7
●マイクル・クライトン(スフィアジュラシック・パーク
●宮部みゆき(蒲生邸事件、「今夜は眠れない」シリーズ)
●村山由佳(おいしいコーヒーのいれ方シリーズ、エンジェルス・エッグ
●森絵都(DIVE!!カラフル

新井素子さんは2作品だけですが、実はこの他に「ふたりの部屋」で5作品(グリーン・レクイエム二分割幽霊奇譚など)、「カフェテラスのふたり」で2作品(星へ行く船ザ・素ちゃんズ・ワールド)が取り上げられています。
「ふたり」系の番組を加えて再集計したら恐らくトップになると思います。
まさに無冠の帝王?です。
また、岩本隆雄さんは「星虫」と「イーシャの舟」とで2作品ですが、この2作は関連のある作品ですので1作とカウントすべきかも知れません。この辺は微妙なところです。
そのほか、全般的にみると、番組が放送された1980年代から2010年代までのそれぞれの時期の日本の人気作家さんが並んでいます。
ちなみに外国作家の方々が並んでいるのは主としてここまででして、これ以上の上位には外国作家が非常に少なくなってしまいます。
五番目のサリー」のダニエル・キイスさんは、冒頭の条件設定の結果「アルジャーノンに花束を」が抜けてしまったのでランキング外となりました。
そのほか、SF小説のクラーク(渇きの海)やハインライン(夏への扉)、スパイ冒険小説のヒギンズ(暗殺のソロ)、刑事小説のエド・マクベインなどの各分野の大家も1作ずつでありランク外に留まりました。
大家という意味では井上靖(おろしや国酔夢譚)、小松左京(闇の中の子供)、西村京太郎(名探偵なんか怖くない)、手塚治虫(やけっぱちのマリア)、山田風太郎(妖異金瓶梅)などの日本の大家も1作どまりです。
もちろん例外はありますが、青春アドベンチャーの制作陣が、古典でもなく超人気作でもない微妙なところを狙っていることが窺えます。

なお、「超長篇シリーズ」の記事で上位に入っていた「おいしいコーヒーのいれ方」の村山由佳さんがこの18位タイに入っています。
「おいコー」以外のもう一作の村山さん原作作品は「エンジェルス・エッグ~天使の卵」です。
上記の条件設定のお陰?で、「最多放送回数シリーズ」特集のトップナイン(10位の作品が同率で大量にあるため実質的にトップナインのランキングでした)に入った作品の原作者で、今回のランキングに入っている方は村山さんともう1名しかおりません(もう一人は後日ご紹介します)。
超長篇に採用された原作者さんはそれ以外の作品は採用されづらい、というのは青春アドベンチャーの意外なジンクスなのかも知れません。

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例によって長くなってしまったので、
肝心のベストテンは(その2)に続きます。
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(追記)
※1 (記事修正により欠)
※2 「あたしの嫌いな私の声」に原作小説があることに気がついたため追記(2013/8/25)
※3 ここに藤井青銅さんが入っていましたが間違えがあったので削除しました(2015/1/11)
※4 当初、森瑶子さんと林葉直子さんを入れていたが間違いなので削除。
※5 本記事の作成後の2014年4月に有川浩さんの2作目の作品である「旅猫リポート」が放送されたのに併せて追記。なお、有川さんはFMシアターで放送された「レインツリーの国」も紹介済みですので、これも含めれば3作になります。
※6 本記事の作成後の2014年7月に斉藤洋さんの2作目の作品である「白狐魔記 源平の風」が放送されたのに併せて追記。
※7 本記事の作成後の2015年1月に堀川アサコさんの2作目の作品である「予言村の転校生」が放送されたのに併せて追記。
※8 本記事の作成後の2014年12月に岡田淳さんの2作目の作品である「びりっかすの神さま」が放送されたのに併せて追記。
※9 本記事の作成後の2015年11月に田中渉さんの2作目の作品である「シブちゃん」が放送されたのに併せて追記。
※10 本記事の作成後の2016年1月に近藤史恵さんの2作品目の作品である「昨日の海は」が放送されるのに併せて追記。
※11 本記事の作成後の2017年2月に梶尾真治さんの2作品目の作品である「つばき、時跳び」が放送されるのに併せて追記。
※12 本記事の作成後の2017年5月に葉室麟さんの2作品目の作品である「あおなり道場始末」が放送されるのに併せて追記。
※13 本記事の作成後の2017年8月に須賀しのぶさんの2作品目の作品である「また、桜の国で」が放送されるのに併せて追記。

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