青春アドベンチャー雑記帳~オーディオドラマ・ラジオドラマの世界

NHK-FMのオーディオドラマ「青春アドベンチャー」の紹介ブログです。前身番組の「サウンド夢工房」・「アドベンチャーロード」等も含みます。一応「格付」するなど評価・評論風のことも書いていますが、堅い話はともかく雑談・脱線ありありで、オーディオドラマを中心とした楽しい世界を紹介します。リンクフリーです。

穴(HOLES) 原作:ルイス・サッカー(青春アドベンチャー)

作品:穴(HOLES)
番組:青春アドベンチャー
格付:C
分類:活劇
初出:2005年6月6日~6月17日(全10回)
原作:ルイス・サッカー
脚色:丸尾聡
演出:真銅健嗣
主演:渡辺彼野人

ふとっちょ少年、スタンリー・イェルナッツ(4世)は突然逮捕され、無実の罪で砂漠の更正施設・グリーンレイクキャンプに送られてしまう。
メージャーリーガーがホームレスの施設に寄付したスパイクを盗んだというのだ。
奇妙名前の少年達-「腋の下」「エックス線」「ジグザグ」「ゼロ」-とともに炎天下、ひたすら穴を掘らされるスタンリー。
実は、イエルナッツ家はひいひい爺さんの代から常に不運に見舞われてきたのだ。
話は「豚泥棒」と呼ばれたひいひい爺さんまで遡り、代々不幸が続くイェルナッツ家の因縁が語られていく。

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ルイス・サッカー原作の児童文学が原作のラジオドラマです。
冒頭の紹介のとおり第1話が始まりますが、第2話は過去のラトビアに舞台が飛び、ひいひい爺さんエリア・イェルナッツの物語が紹介されます。
その後、ひい爺さんのスタンリー1世の話が続き、なぜ穴を掘っているかの謎が徐々に明かされ、冒頭のスタンリー4世に話が戻ってくるのは第6話あたりからになります。
このように何世代にもわたる凝った構成の作品なのですが...
以前、「青春アドベンチャーに関し、私の趣味は偏っており海外原作ものが好き」という旨の文章を書きましたが、この作品は海外原作ですが何とも理解に苦しむ作品でした。
端的にいうと何がなんだかよくわかりません。
児童文学が原作なので、ある程度、荒唐無稽ストーリーなのは仕方がないのかも知れませんが、一言でいうと「代々不幸な家系に連なる少年が、強制労働をさせられて穴を掘っているうちに、大切なことに気がつく」という何とも説明しがたい話です。
作品の終盤でテーマといいますか、児童文学にありがちな教訓的な話に落ちつくのですが、そもそもストーリー全体が終始、理不尽な話しなのでテーマに共感できるできない以前に、展開が今ひとつ腑に落ちませんでした。
思い返してみるとこのブログで取り上げた他の童話や児童文学原作の作品(「二分間の冒険」や「雪の女王」)もあまり高い評価にしていません。
私、子供ができて以降、童話などを読む機会も増えたのですが、どうもこの「展開は非科学的で非常識的なのに、テーマは妙に道徳的で常識的」という童話や児童文学というジャンルが基本的に苦手みたいです。
というわけで、恐らくこのジャンルに間する私の評価はかなり特殊で、このジャンルが受け入れられる人には参考にならないと考えて頂きたいと思います。

出演はナレーションと初代イェルナッツ(老人)の声をベテランの三谷昇さん。
個人的にはNHKの「人形劇三国志」での声の演技が印象的です。
青春アドベンチャー系のラジオドラマでは、アドベンチャーロード時代の「西風の戦記」でカンタクゼノス役を(妙な高笑い以外は)「快演」されていましたが、どちらかというと「西遊妖猿伝」などでの「怪演」の方が印象的です。
この作品でもまさに怪演というべき見事な演技で、主役のスタンリー役の渡辺彼野人さんを超える存在感です。
そのため、この作品の怪しさが一層増してしまっている気もしますが...




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