青春アドベンチャー雑記帳~オーディオドラマ・ラジオドラマの世界

NHK-FMのオーディオドラマ「青春アドベンチャー」の紹介ブログです。前身番組の「サウンド夢工房」・「アドベンチャーロード」等も含みます。一応「格付」するなど評価・評論風のことも書いていますが、堅い話はともかく雑談・脱線ありありで、オーディオドラマを中心とした楽しい世界を紹介します。リンクフリーです。

イノシシ ボンバイエ! 作:藤井青銅(FMシアター/特集オーディオドラマ・年忘れ青春アドベンチャースペシャル)

作品:イノシシ ボンバイエ!
番組:FMシアター(特集オーディオドラマ/年忘れ青春アドベンチャースペシャル)
格付:B
分類:コメディ
初出:2006年12月29日(全1回)
作 :藤井青銅
演出:大久保篤

人類文明は、銀河連邦への加入が認められるほど成熟してきたか。
そのことを調べるために、銀河連邦は常に地球を監視している。
今年も、戌に扮して1年間、地球を監視してきた監視員から、猪に化けて地球を監視するために赴任してきた監視員に対する引継ぎが行われる。
今年の引継ぎは時間の都合上、わずか1日で行われるだが、はたして地球文明は少しは成熟したのであろうか。

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銀河連邦の監視員が1年を振り返るという体裁で、その年の出来事をショートコントで紹介する「年忘れ青春アドベンチャー 干支シリーズ」。
例年は12月の青春アドベンチャーの最後の週を1週間使って放送されていましたが、この2006年は17年間続いたこのシリーズで唯一、例外的な形態で放送された年で、12月29日という年末押し迫った時期に1回で放送されました。
作品中にもそのことがネタとして取り上げられています。

ただ1回で放送されたものの、内容はほぼ例年どおりで、大きく4つのパートに分かれ、各パートごとに新監視員のまとめが入ります。
また第2パートと第3パートの間と、第4パートの後には、これも例年と同じように、さらに12年前のイノシシ年のヒット曲、具体的には、酒井法子さんの「碧いうさぎ」とDREAMS COME TRUEさんの「LOVE LOVE LOVE」が流れます。
内容は例年どおり脚本家・藤井青銅さんによる、風刺と諧謔全開のコメディーです。

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第1パート:スポーツ
「トリノオリンピック、荒川静香選手のイナバウアー」「サッカーワールドカップとオシム語録」「新庄・イチロー・中田の明暗」

確かに、このトリノ大会から冬季オリンピックの扱いが一皮むけた感があります。
そしてそれには、荒川静香選手の圧倒的な演技と、この年以降続いたフィギュアスケートにおける日本人選手(特に女子)の大活躍が大きな役割を果たしたと思います。
一方、男子で言えば、日本ハム新庄選手と、WBCのイチロー選手、そしてワールドカップでの中田選手。
改めてこの3人の、この年における明暗を比較してみるとその対比に驚かされます。
なお、この回のオチを聞いていて「エンタの神さま」が流行っていたのもこの頃だと思いだしました。

第2パート:政治
「小泉総理の卒業旅行」「美しい国日本」「偽メール問題」
プレスリーの真似をしてはしゃぐ小泉総理を見て、やったことの是非はともかく「あんな図太そうな変人でも在任期間中のプレッシャーは相当なものだったんだなあ」と(まだ在任期間中だったけど)感慨深く感じたのを思い出します。
「美しい国」の方は…
結局「お友達内閣」に過ぎなかったことがわかるのは翌2007年のことです。

第3パート:文化芸能
「ハンカチ王子」「ブログの女王」「鉛筆で書くシリーズのヒット」
真鍋かおりとかしょこたんとか、ブログがはやっていましたね。
そもそもこの文章もブログに載せているわけですが、当時と比べるとフェイスブックなどのSNSが流行っている分だけ、今はブログは下火になった気がします。
それにしても、この日の出演者の別府あゆみさんのブログの訪問者は3000人/日ですか。
さすがに本ブログとはケタ違いですね。
この回のオチは見事。
まあ、いつもどおり駄洒落なんですけど。

第4パート:社会的な出来事
「ロハス」「夕張市が財政再建団体に」「冥王星が準惑星に」
「ロハス」を「ロンドン・ハワイ・スイス」というのはほとんど単なる駄洒落。
ちなみに、正式には「Lifestyles Of Health And Sustainability」らしいです。
夕張メロンのネーミングライツというのは実際にあってもおかしくなさそうですが、夕張メロンの権利は夕張市が持っているわけではないと思います。
冥王星のネタのパートは、聴いているだけで、なんだかわからないけど切なくなってくる、ある意味名作です。

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メインの出演者は、前年に引き続き戌年の劇団WAHAHA本舗の座長(当時)の佐藤正宏さんと、イノシシ年の別府あゆみさんです。
ちなみに、12年前のこのシリーズの作品「イノシシが来た」に出演されたお二人(阿藤海さんと伊藤留奈さん)とは違う訳ですが、それ自体もネタになっています。
また、通常のパターンだと、別府あゆみさんは翌年の当シリーズにも出演されるはずですが、実際の1年後の作品「俵のねずみがマウスでチュー!」にイノシシ役で出演されたのは菊地美香さんでした。
この辺の事情は不詳です。

【年忘れ青春アドベンチャー・干支シリーズの一覧】
干支一巡を大きく上回る17年間も続いた、青春アドベンチャーの年末の風物詩「干支シリーズ」の一覧はこちらです。

【藤井青銅原作・脚本・脚色の他の作品】
青春アドベンチャーの長い歴史において、最も多くの脚本と最も多くの笑いを提供しているのが脚本家・藤井青銅さんです。
こちらに藤井青銅さん関連作の一覧を作成していますので、是非、ご覧ください。

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