青春アドベンチャー雑記帳~オーディオドラマ・ラジオドラマの世界

NHK-FMのオーディオドラマ「青春アドベンチャー」の紹介ブログです。前身番組の「サウンド夢工房」・「アドベンチャーロード」等も含みます。一応「格付」するなど評価・評論風のことも書いていますが、堅い話はともかく雑談・脱線ありありで、オーディオドラマを中心とした楽しい世界を紹介します。リンクフリーです。

冷凍人間の復活 作:小金丸大和(青春アドベンチャー)

作品:冷凍人間の復活
番組:青春アドベンチャー
格付:AA-
分類:タイムスリップ
初出:2007年6月11日~6月15日(5回)
作 :小金丸大和
演出:大久保篤

「6ヶ月後の生存確率は10%」
29歳の藤堂明(とうどう・あきら)に突きつけられた事実は残酷だった。
学生時代に始めたネット事業は順調、妻・美幸のお腹の中には待望の第1子がいる。
海際に立てた真っ赤な屋根の家も予想以上の出来で、妻に突然プレゼントして驚かせるつもりだった。
医者は残された時間を大事にしろという。
理性ではわかっている、それは正しい。
だから、学生時代の親友・丸木が持ち込んだ計画が決してバラ色の話ではないこともわかっている。
冷凍保存カプセルで冷凍睡眠して、がんの治療技術が確立されたときに目覚める。
そんなことが簡単にできるわけがない。
そもそも、まだ、ほ乳類で冷凍睡眠からの復活に成功した例はないのだ。
でも僕はまだ生きていたいんだ。
藤堂は決して嘘を言わない男だ。目標を必ず実現する男でもある。
この話に賭けてみるしかない。

―――――――――――――――――――

劇団「演劇制作体V-NET」を主宰する小金丸大和さんが脚本を書いたオリジナルのラジオドラマです。
全5回と青春アドベンチャーでは短い作品ですが、全5回75分という時間制限をしっかり考慮した密度の高いシナリオになっており、なかなか聴きごたえのある作品です。

ストーリー上の重要な小道具になっているのが、冷凍睡眠(コールドスリープ)によるタイムトラベル。
このブログにおけるジャンル分けでは、タイムトラベルとタイムスリップを一緒の分類にしているため、ちょっと違和感がありますが、分類は「タイムスリップ」としています。
しかし、本作品はタイムトラベルという言葉から想像されるSF要素より、家族や親しい友人間の感情のやり取りがメインテーマになった作品です。
そのため、「SF作品」というよりは、「家族の物語」であり、「日常の一コマを切り取った物語」であり、「恋愛もの」でもある内容です。
特に事態の核心に触れる第4話は、登場人物間の白熱したやり取りが聴きどころで、主人公の明役の 茶花健太さんの演技が光る回でもあります。
そして、やや急展開ではありますが、第5話ですべての事態が収まり爽やかなエンディングを迎えます。
このような家族の物語を好む方にはなかなかよくまとまった作品だと思います。

出演者はさきほど述べたとおり、まず主役の明役が茶花健太さん。
NHK-FMでは「夕凪の街、桜の国」にもご出演のようです。
また、冷凍睡眠前のヒロイン・美幸役と、冷凍睡眠後のヒロイン・涼子役の双方を担当するのが魏涼子さん。
青春アドベンチャーでは「マナカナの大阪WORKERS」に出演されています。
その他、美幸(睡眠後)役の島かおりさん、丸木(睡眠後)役の真夏竜さん、晃一役の榊英訓さんあたりを中心にストーリーは進行します。
また、この作品で特筆すべきは亡き(?)伊藤守恵さんの手による選曲。
特別な曲を使っているわけでではないのですが、回ごと場面ごとにぴったりあった曲を選んでおり、作品全体としてとても統一感のある上質な雰囲気を作り上げています。
決して才走った派手な選曲ではありませんが、こういう堅実な選曲も見事なものです。

さて、突然ですが、ここまで読んで頂いた方にここでお願いがあります。
この作品、ここまでの紹介のとおり、テンポが良く、ストーリーもうまくまとまった、爽やかな作品です。
しかし、個人的に、聴き終えた後にどうしても心にざわつく部分が残りました。
その分を拡大して拡大して、さらに妄想に妄想を重ねて、この作品のストーリーに隠された真相!的な記事を考えてみました。
はっきり言って脚本の小金丸さんやNHKのスタッフの方はご不快に感じられてしまうかもしれない内容です。
また文章の性格上、本作品と「夏への扉」のストーリー上のネタバレを盛大に含むものになっています。
そこで記事を分けることにしました。
この作品のストーリーが好きで仕方がない方、変な妄想を読みたくない方は、是非読まないようにして頂ければ幸いです。
一種の洒落と笑い飛ばしていただける方だけ、ご覧下さい。
よろしくお願いいたします。

●「冷凍人間の復活」に隠された真相に関する妄想●

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