青春アドベンチャー雑記帳~オーディオドラマ・ラジオドラマの世界

NHK-FMのオーディオドラマ「青春アドベンチャー」の紹介ブログです。前身番組の「サウンド夢工房」・「アドベンチャーロード」等も含みます。一応「格付」するなど評価・評論風のことも書いていますが、堅い話はともかく雑談・脱線ありありで、オーディオドラマを中心とした楽しい世界を紹介します。リンクフリーです。

名馬 風の王 原作:マーゲライト・ヘンリー(青春アドベンチャー)

作品:名馬 風の王
番組:青春アドベンチャー
格付:B
分類:歴史時代
初出:1999年5月3日~5月7日(全5回)
原作:マーゲライト・ヘンリー
脚色:田辺まもる
演出:千葉守
主演:冬馬由美

18世紀、モロッコはサルタンの王宮で1頭のアラブ馬が生まれた。
災難の印とされる「小麦のようなもじゃもじゃの毛」が胸に生えていたその子馬。
とても小さく、痩せていたその子馬シャムは、しかも生まれてすぐに母馬をなくしてしまった。
とても育つまいと言われたその子馬を育てたは、口のきけない馬屋係の少年アグバ。
彼の懸命な世話により無事に育つことが出来たシャムは、アグバと無二の絆で結ばれるようになる。
しかし、シャムはフランス王への贈りものとしてフランスに送られ、しかも異国の地で彼らは離ればなれとなってしまう。
1人と1頭の旅はどのような結末を迎えるのか。
これはサラブレッドの始祖とされる謎多き伝説の名馬・ゴドルフィンアラビアンの物語である。

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アメリカの女流作家マーゲライト・ヘンリーの児童文学「名馬風の王」を原作としたラジオドラマです。
基本的にフィクションではありますが、ゴドルフィンアラビアンの物語は、ヘンリーが小説に起こす前の19世紀頃から、半ば伝説として巷間で語られていたそうですので、事実をベースにした創作とも言えそうです。

ところで、「名馬風の王」が青春アドベンチャー系列の番組で取り上げられたのは、実はこの作品が初めてではないのです。
1度目は「サウンド夢工房」時代の1990年に制作された「夢のたてがみ」。
「夢のたてがみ」は、馬にまつわる著名な小説などを、1回毎に1作品ずつ全部で10作品紹介する作品でした。
私は聴いた覚えないのですが「名馬風の王」はその第6回で取り上げられていたようです。
ちなみにこの作品では、コナン・ドイルの「銀星号事件」やリック・フランシスの「女王陛下の騎手」から、寺山修司の「旅路の果て」まで取り上げられていました。
サウンド夢工房は、いわゆるラジオドラマだけではなく、こういうエッセイっぽい企画も多いのが特徴の番組でした。

ところで、本作品はこの「夢のたてがみ」での取り上げられ方と違って、きちんとラジオドラマとして制作されています。
しかし、いかんせん全5回の短い作品です。
モロッコからフランス、そしてイギリスへと渡ることとなる1人と1頭の流転を追うのに精一杯で、なかなかアグバの心情まで深掘りする余裕はなかったように感じました。
そのため、この作品からもダイジェストっぽい感じを受けてしまうのは残念なところです。

出演者についてみると、まず主役のアグバ役を演じるのは、「世界でたったひとりの子」にも出演されていた声優の冬馬由美さんです。
アグバは口がきけない役ですが、心の声として演じています。
冬馬さんは女性の専業声優さんで、「機動戦士ガンダムF91」のヒロインであるセシリー・フェアチャイルドのような女性の役も演じますが、少年の役も演じられるようです。
青春アドベンチャーでは少年役は役と同年代の子役さんが演じる場合が多いのですが、本作品では本職の女性の専業声優さんが演じる形です。
ちなみにもう一方の主役であるシャムを演じる役者さんはおりません。馬ですので。
その他、本作品は、語り手の大山尚雄さん(夏への扉夢源氏剣祭文)や郷里大輔さん(完璧な涙太陽の簒奪者など)など、声優を中心として活動される方が多く出演しますが、井上倫宏さんや江良潤さんなどの青春アドベンチャーの常連さんも脇を固めています。

また、スタッフは演出が千葉守さんで、脚色が田辺まもるさん。
千葉さんは「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズや「ユンカース・カム・ヒア」シリーズなど比較的身近な題材の作品を担当されることが多い方なので、本作品を担当されたのも納得です。
一方、脚本の田辺さんは、アドベンチャーロード時代に「スナップ・ショット」、「防潮門」、「暗殺のソロ」といった海外原作のハードな冒険小説・サスペンス小説を担当されていた方なので、本作品のような児童文学原作の作品はちょっと意外な感を受けました。



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