青春アドベンチャー雑記帳~オーディオドラマ・ラジオドラマの世界

NHK-FMのオーディオドラマ「青春アドベンチャー」の紹介ブログです。前身番組の「サウンド夢工房」・「アドベンチャーロード」等も含みます。一応「格付」するなど評価・評論風のことも書いていますが、堅い話はともかく雑談・脱線ありありで、オーディオドラマを中心とした楽しい世界を紹介します。リンクフリーです。

有頂天家族 原作:森見登美彦(青春アドベンチャー)

作品:有頂天家族
番組:青春アドベンチャー
格付:C
分類:幻想(日本)
初出:2008年11月3日~11月14日(10回)
原作:森見登美彦
脚色:原田裕文
演出:川野秀昭

京都の街には人に化けたタヌキと天狗が暮らしている、そんな世界の話し。
主人公の下鴨矢三郎は京都の大学に通う大学生、ではなくて大学生に化けて人間界に紛れ込んでいるタヌキ。
タヌキたちはおもしろおかしく生きることが信条。
京都のタヌキのニ大勢力たる下鴨家と夷川(えびすがわ)家のタヌキたちが、アホウの血の強からしむるところ、天狗や人間を巻き込んで大騒ぎを巻き起こす。

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原作者の森見登美彦さんは、「幻想郵便局」の堀川アサコさんと同じ日本ファンタジーノベル大賞の出身の作家さんで、いわゆるマジックリアリズム(日常にあるものが日常にないものと融合した作品)の小説家といわれているそうです。
本作もほとんど人間と見分けが付かないタヌキたちが、現代の京都の日常風景に溶け込んで生活しているという楽しげな作品です。楽しげなのですが…
原作を未読であるからかも知れませんが、私にはこの作品の面白さを理解することができませんでした。
「なぜタヌキ?」「いくら何でもそれはないだろう」という疑問が頭を離れず、また人間同然に描かれているタヌキをタヌキ鍋にしてしまうなど、カニバリズム的で受け入れ難いように感じてしまいました。
いえ、そういう考え方自体が人間のエゴかも知れないとは思うのですが…
ただし、ネットで検索すると当然この作品も好きな方がいるようです。
逆に私が好きな作品を辛口に批評されている方もいらっしゃいます。
人の見方は人それぞれ。
どれが正しいというわけではないからこそ、まだ作品を聞いていない人に少しでも多様な情報を提供できればと思った結果、このブログの格付けはあくまで私の趣味を判断基準としています。
とはいえ、私もたとえ趣味の違いとはいえ「北壁の死闘」とか「運び屋サム」を批判されたらよい気はしないと思います。
ファンの皆様、ご容赦ください。

なお、余談ですが本作では「赤玉ポートワイン」を「赤玉ぶどう酒」するなど、複数の用語の入れ替えがあるようです。
このような言い換えは他の作品でも見られます
NHKらしいですね。

主演は俳優の河相我聞さん。
私は名前と顔しか知らなかったので、漠然と「今時の若者俳優で、演技も上手くないのだろう」と大変失礼な想像をしていたのですが、聞いてみると元気が良くなかなか達者です。
終末のフール」でも主役格で出演されています。
そして天狗の赤玉先生役の石田太郎さん。
声優としては何と言っても「ルパン三世 カリオストロの城」のカリオストロ伯爵役が印象的ですが、個人的には中村吉右衛門さんが武蔵坊弁慶役を演じたNHK(TV)の新大型時代劇「武蔵坊弁慶」に梶原景時役で出演されていたのが印象的なのです(マニアックでスミマセン)。
この「武蔵坊弁慶」、予算の関係か壇ノ浦の戦いなどはあっと驚くほど寂しい出来です。
しかし、特に後半、義経一行が源頼朝に追われる逃避行の中、次第にボロボロになっていくあたりから、吉右衛門さんや若手俳優達の熱演で凄みが増していき、終盤の安宅の関の勧進帳や衣川での弁慶の立往生などは中村さんの歌舞伎役者として様式美が遺憾なく発揮され、忘れがたい作品になりました。
この作品、DVDが総集編でしか出ていないのが残念でなりません。
また、母親役の山下容莉枝さん。
アドベンチャーロードの「時はよそ風、時はつむじ風」や、カフェテラスのふたりの「彼女のライダーズ・シック」でのキュートな演技が大好きだった覚えがあります。
本作では聞いただけでは山下さんとはわかりませんでした。

というわけで意外と聴き所もあった本作でした。





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追伸
「有頂天家族」が2013年にTVアニメ化されました。
そのせいか、やけに「有頂天家族」という検索ワードでこのブログに来る人が増えました
この記事を読んでお気を悪くされていなければよいのですが。
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