青春アドベンチャー雑記帳~オーディオドラマ・ラジオドラマの世界

NHK-FMのオーディオドラマ「青春アドベンチャー」の紹介ブログです。前身番組の「サウンド夢工房」・「アドベンチャーロード」等も含みます。一応「格付」するなど評価・評論風のことも書いていますが、堅い話はともかく雑談・脱線ありありで、オーディオドラマを中心とした楽しい世界を紹介します。リンクフリーです。

不思議屋旅行代理店 作:今井雅子ほか(青春アドベンチャー)

作品:不思議屋旅行代理店
番組:青春アドベンチャー
格付:B-
分類:多ジャンル
初出:2000年10月16日~10月27日(全10回)
作 :(以下のとおり)
演出:吉田努
主演:吹越満、渡辺梓

「サザエさん」の磯野波平、「機動戦士ガンダム」のナレーション(ガンダム出演者についてはこちらの記事参照)などで有名な、声優界の大御所・永井一郎さんが、2014年1月27日に82歳で急逝されたというニュースを耳にしました。 生涯現役であった永井さんらしく、仕事で赴いた広島のホテルで客死されたそうです。
永井さんは青春アドベンチャーでは「夏の魔術」シリーズや「不思議屋」シリーズでお馴染みの方でした。
本作品「不思議屋旅行代理店」は、永井一郎さんが「不思議屋店主」として案内役を務める「不思議屋」シリーズの一作であり、本記事は永井一郎さんの追悼企画としてアップしました。

それにしても、ここ1年ほどの間で、納谷悟朗さん(「ロスト・ワールド」など)や石田太郎さん(「三匹のおっさん」など)といった、長年、青春アドベンチャーを彩って頂いたベテランの出演者さんが相次いで他界されています。
寂しいものです。

さて、「不思議屋」シリーズは、1999年から2007年にかけて合計8作品が制作されていますが、本作品「不思議屋旅行代理店」はその第2作目に当たります。
本ブログでは「不思議屋料理店」、「不思議屋薬品店」に続き3作品目の紹介になります。
「不思議屋シリーズ」は、各作品ごとにひとつの種類の店舗や施設などを舞台にした脚本家競作の短編作品集です。
一部例外はありますが、各話とも「不思議屋の店主」である永井一郎さんと男女一対の出演者の3人により演じられます。
「不思議屋」シリーズは一般的な傾向として、その名のとおりちょっと不思議なストーリーの作品が多いのですが、本作品は、不思議要素のない日常的な作品が多いという点で、やや異色な作品です。

本作品の各話のタイトル、作者(脚本家)、ジャンル、格付、概要及び一言感想は以下のとおりです。

 
話数 タイトル 作者 ジャンル 格付け 粗筋 一言
1 ランゲルハンス島の謎 今井雅子 幻想(日本) B 島マニアの島田は、次の一人旅の目的地を膵臓にあるランゲルハンス「島」に決めるが... 可もなく不可もない話。「行ったつもりマシーン」が実際にあったら楽しいとは思うが。
2 浸食 高木美津子 ホラー B- 突然、衝動のまま暴力を振るうようになった男。導かれるように生誕の地を目指すが... ホラーだがそれほど怖くはない。むしろ最後、男がそのままの方が怖かった気がする。
3 首都圏善人化計画 さわだみきお コメディ C+ 新婚旅行先の東京に入るには、関所で善人であること証明しなければいけないのだが... 現代の日本で東京が鎖国しているという設定は「金春屋ゴメス」を思い出しますね。
4 夜を行く 井出真理 日常 C+ 日常生活の全てから逃げるために、下関行きの寝台列車に飛び乗った女。 生活に疲れた女性が旅に出て見知らぬ人と出会って癒される。ありがちな話。
5 バルセロナの夜 北阪昌人 日常 B 新婚旅行、最後の晩。ふたりはバルセロナの路上で怪しい物売りに声を掛けられるが... 悪くはないが予想どおりのオチ。それにしても不思議屋推薦の土産物屋、ろくでもないな。
6 祭りのあと 北阪昌人 日常 B- 昔、自分を捨てた父に会いに、山奥の宿に向かう娘。 不思議屋が登場しない。娘からすると理不尽だよなあ。少しはすっきりしたのなら良いが。
7 くどきの万作~イタコおろし体験ツアー~ 古川壬生 コメディ C 売れないロックミュージシャンは、妻とともに青森の恐山に新婚旅行に向かうが...21世紀は「俳句でロック」なのか?永井さんは熱演しているが、さほど笑えない。
8 初雪の匂い 横山亮子 日常 B- 岩手へUターンするために新幹線に乗った男の隣に、老紳士と娘の親子が乗り合わせる。 永井さんの正気を失った老人の演技が悲しい。子供は死んじゃいかんのですよ。でもほぼ波平。
9 大きな背中 山崎和俊 日常 C 彼女が妊娠した。男はまずは結婚することに決めたが... 段々と図に乗る女がうざい。自分が散々責めた男に対して「そんなに自分を責めないで」はないだろう。
10 過去にかける虹 今井雅子 幻想(日本) B- 思い出シーンを追体験できる画期的な機械「バーチャル時間旅行」を体験しに来る男。 悪い話ではないが自虐的な母親がちょっと。主人公はそんなに自分を責めずとも良いと思う。

基本的に各脚本家さんの担当は1話ずつですが、今井雅子さんと北阪昌人さんだけは2作品ずつ担当されています。 特に今井さんは第1話と最終話を担当されており、本作品ではメインの脚本家の位置づけです。

本作品の出演者は、俳優の吹越満さん、女優の渡辺梓さん、そして永井一郎さん。
「不思議屋」シリーズでは、永井さんは狂言回しである、不思議屋店主を演じることが一般的です。
しかし、この「不思議屋旅行代理店」については、「旅行代理店」が物語の舞台になりづらいからか多くの作品の舞台は不思議屋ではなく旅先です。
そのため永井さんも不思議屋店主としてではなく、通常の登場人物として出演する作品が多いのがこの作品の特徴です。
とはいえ永井さんの役は基本的には主役ではなく、主役は吹越さん又は渡辺さんが演じています。
渡辺さんは青春アドベンチャーで比較的起用が多い、NHK連続テレビ小説(1989年「和っこの金メダル」)のヒロイン経験者です。

【不思議屋シリーズ作品一覧】
全部で8作品制作された不思議屋シリーズの作品一覧はこちらです。
是非、他の作品の記事もご覧ください。


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