青春アドベンチャー雑記帳~オーディオドラマ・ラジオドラマの世界

NHK-FMのオーディオドラマ「青春アドベンチャー」の紹介ブログです。前身番組の「サウンド夢工房」・「アドベンチャーロード」等も含みます。一応「格付」するなど評価・評論風のことも書いていますが、堅い話はともかく雑談・脱線ありありで、オーディオドラマを中心とした楽しい世界を紹介します。リンクフリーです。

クリスマス・キャロル 原作:チャールズ・ディケンズ(青春アドベンチャー)

作品:クリスマス・キャロル
番組:青春アドベンチャー
格付:B
分類:幻想(海外)
初出:2013年12月16日~12月20日(全5回)
原作:チャールズ・ディケンズ
脚色:吉田小夏
演出:藤井靖
主演:伊武雅刀

1843年のクリスマスの前日、強欲で孤独な商人スクルージが自宅に帰ると、7年前に死んだ共同経営者マーレーの幽霊が姿を見せる。
鎖を巻き付けられたマーレーの幽霊は、スクルージも鎖で縛られているといい、さらに、今夜、スクルージのもとに3人の精霊が訪れるというのだが。

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19世紀英国の著名な作家チャールズ・ディケンズの代表作をラジオドラマ化した作品です。
昨年2012年は、ディケンズの生誕200周年だったそうですが、本作品はそれと関連して取り上げられたというようりも、最初の小説が発表された1943年12月17日にちなんでこの時期に放送したものと思います。

ちなみに、ディケンズはこの作品のほかに、アドベンチャーロード時代の1986年に「二都物語」が取り上げられていますので、青春アドベンチャー系の番組でラジオドラマ化されるのは2作品目です。
もちろん、本作品「クリスマス・キャロル」も「二都物語」も、とても有名な作品なので、小説以外のメディアに展開された例は過去、数限りなくあります。
特に「クリスマス・キャロル」は少年向きの本として定番中の定番ですから、ストーリーをご存知の方も多いと思います。
なぜ、今さら「クリスマス・キャロル」なんだ、という気もしますが、なぜか突然、古典とも言うべき作品を取り上げることがあるのが青春アドベンチャーの特徴。
青春アドベンチャーでは、また、前年である2012年の同時期にはアンデルセンの「雪の女王」を再放送してますし、「サンタクロースが歌ってくれた」や「5つの贈りもの」のようにクリスマス関連作品を12月に放送した実績もありますので、単に季節物という側面もあるのだと思います。
ところで本作品の原作者のディケンズは別の青春アドベンチャーの作品で登場人物として登場していたりもします。
その作品は田中芳樹さん原作の「月蝕島の魔物」。
そちらの記事もご参照ください。

さて、本作品のストーリーは皆さまご存じだと思います。
スクルージが、過去と現在を象徴する2人の精霊たちと一緒に様々な場面にすることにより、少しずつ今の自分の価値化や人との関わり方に疑問を持つようになります。
そして3人目の精霊と見た衝撃的な場面を経て、大きく変わっていくことになります。
私も子供の頃に原作を読んだことがあり懐かしく聴けたのですが、改めて聞いてみると逆に気になったのがスクルージの素直さというか、心変わりの速さ。
スクルージはもっと諸々のことをわかったうえで意図的に厭世的になっているのだと思っていましたが、どうもそうではないようです。
すっかりひねくれた大人になってしまった私としては、「おいおいスクルージさん、そんなに簡単に長年の宗旨を替えちゃっていいの?」という気もしました。
まあ、結末に異論があるわけではないのですけどね。
その他、作品全般を含めてですが、如何に脚色を凝ったとしても「クリスマス・キャロル」は「クリスマス・キャロル」。
作品としては、可もなく不可もなしといったところでしょうか。

出演についてですが、主役のスクルージ役は伊武雅刀さんが演じています。
伊武雅刀さんといえば、「JET STREAM」などで披露していた渋い響くよう声が特徴ですが、正直、本作品を聞いていると年を取られたなあと感じます。
でも調べてみると、「宇宙戦艦ヤマト」でデスラー総統の声を当てていたのは25歳の頃だったとのことで、それは年を取りますよね。
特に本作品では、スクルージのキャラクターに合わせて、伊武さんが意図的に声のトーンと調子を調整しているのだと思います。
その他、「成層圏ファイター」のメーベル役が懐かしい戸田恵子さん、「バルト海の復讐」のブルーノ役が印象的な平田広明さんなどのベテランが脇を固めているのも聴き所です。
また、青春アドベンチャーでは「風神秘抄」や「月蝕島の魔物」シリーズでお馴染みの石川由依さんも出演されています。
石川さんは、2013年は人気アニメ「進撃の巨人」でヒロインを演じたりもしていましたので、青春アドベンチャーファンとしてはお帰りなさい、という感じですね。




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