青春アドベンチャー雑記帳~オーディオドラマ・ラジオドラマの世界

NHK-FMのオーディオドラマ「青春アドベンチャー」の紹介ブログです。前身番組の「サウンド夢工房」・「アドベンチャーロード」等も含みます。一応「格付」するなど評価・評論風のことも書いていますが、堅い話はともかく雑談・脱線ありありで、オーディオドラマを中心とした楽しい世界を紹介します。リンクフリーです。

おいしいコーヒーのいれ方Ⅶ~坂の途中~ 原作:村山由香(青春アドベンチャー)

作品:おいしいコーヒーのいれ方Ⅶ~坂の途中~
番組:青春アドベンチャー
格付:A-
分類:恋愛
初出:2003年11月17日~11月21日(5回)
原作:村山由佳
脚色:佐藤ひろみ
演出:真銅健嗣

ひとり暮らしを始めたショーリ。
かれんと二人きりの時間が増えるはずだったのに、現実は、部活と、喫茶店「風見鶏」でのバイトで時間は一杯一杯だ。
そんなショーリだが、ある日偶然に、かれんが自身の将来について、ある重大な決意をしつつあることに気がつき、愕然とする。

―――――――――――――――――――

村山由佳さん原作の恋愛小説シリーズの第7作目のラジオドラマ化作品です。
前々作「緑の午後」と前作「遠い背中」は全10回の作品でしたが、本作品からまた全5回の作品に戻っています。
なお、原作の発売が2003年5月ですので、前作に引き続き、原作が発表された年の内にラジオドラマ化されたことになります。
ちなみに、ラジオドラマとしてみると、前作の放送から約1年後でした。
この頃のおいコーは、まさに原作と同じ歩調で青春アドベンチャー化されていた訳です。

さて、ストーリーですが、例によって、ショーリとかれんの恋はスローペース。
というより、もはや、作品の進行事態がスローペース。
二人の仲が進まない以前に、作品内の時間もなかなか進みません。
一大決心で決行した引っ越しも、二人の中を縮める役にはたたず、それどころか微妙な距離が出来てしまう始末です。
その理由は何なのでしょうか。
かれんにも(年上なりに一生懸命いろいろ考えてはいるものの)マイペースが災いしてうまく伝えられないという問題はあるのですが、やはりどちらかといえば問題はショーリ。
リードを取ろうとするものの年相応の思慮の浅さで空回りを続けています。
それが端的に表れているのが、二人の仲を周りの人が知るに至った経緯。
この作品の時点までで既に結構多くの人がショーリとかれんの仲を知るに至っています。
しかし、そのすべてがショーリ側から漏れています。
ショーリとしては一生懸命考えて、そうしているのでしょう。
しかし、大勢の知り合いの中で付きあっている大人の男女の場合、自分たちの情報をどの程度までの範囲に拡散させるかをコントロールするかことは、最重要の合意事項のはず。
それを相手への相談なく、一方的に漏らしている時点で思慮が浅いといわれても仕方がないところです。
結局、ショーリには黙っていることを我慢する自制心がないわけです。
本作品の中で、ショーリが「オレ、自制心にだけは自信があるから。」というセリフがあるのですが、自虐的にギャグとして言っているのだとしても、全然笑えないですよ、ショーリ君。
という訳で、第5話でかれんとマスターに責められて、シドロモドロになるショーリが今回の一番の聴きどころです。


さて、本作品の主演はいつもどおり、内田健介さん(和泉勝利役)と長谷川真弓さん(花村かれん役)です。
ドラマの上ではあまり身辺に変化のないショーリとかれんですが、現実の長谷川さんは、2001年にご結婚されており、本作の放送のわずか2カ月前の2003年9月16日に長男をご出産されたそうです。
ということは、本作品は、ご出産直前か、ご出産直後のお仕事ということになります。
ドラマの上では、相変わらずノンビリした声でかれんを演じている長谷川さんですが、実はこの頃、すでに一児の母となっていると考えると妙な気分ですね。


スタッフは、脚色がいつもどおり佐藤ひろみさん。
一方、演出は、おいしいコーヒーいれ方シリーズでは、唯一本作品のみを演出されている真銅健嗣さん。
封神演義」や「ドラマ古事記」、「魔岩伝説」、「妖異金瓶梅」など、伝奇色の強い作品のイメージが強い方ですが、こんな日常的な毒のない作品も担当されていました。

【おいしいコーヒーのいれ方シリーズ】
・Ⅰ~キスまでの距離
・Ⅱ~僕らの夏
・Ⅲ~彼女の朝
・Ⅳ~雪の降る音
・Ⅴ~緑の午後
・Ⅵ~遠い背中
・Ⅶ~坂の途中~ (本作品)
メモリーズ (次作品)




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