青春アドベンチャー雑記帳~オーディオドラマ・ラジオドラマの世界

NHK-FMのオーディオドラマ「青春アドベンチャー」の紹介ブログです。前身番組の「サウンド夢工房」・「アドベンチャーロード」等も含みます。一応「格付」するなど評価・評論風のことも書いていますが、堅い話はともかく雑談・脱線ありありで、オーディオドラマを中心とした楽しい世界を紹介します。リンクフリーです。

家電の極意 作:添谷泰一ほか(青春アドベンチャー)

作品:家電の極意
番組:青春アドベンチャー
格付:B
分類:多ジャンル
初出:2011年10月31日~11月11日(全10回)
作 :(下表参照)
演出:真銅健嗣
主演:春日井静奈、大沢健

10人の作家がひとつのテーマのもとオリジナルの脚本を競作する、青春アドベンチャーではお馴染みの短編企画。
このような企画の代表は「不思議屋シリーズ」や「ライフシリーズ」ですが、その他にも、同様の構成の単発企画が放送されることもありました。
既に紹介した作品としては、「動物」をテーマにした「新・動物園物語」、「夢」をテーマにした「五つの夢」がこれに該当します。
本作品のお題は「家電」。
「家電芸人」が流行ったのは2008年~2009年頃であり、2011年のこの時期になぜ家電であったのかは謎です。
しかし、類似の他の企画ではテーマと無理矢理結びつけているような作品が多いのですが、本作品はごく自然にテーマとして家電がストーリーに取り込まれている作品が多いと感じました(さすがに第10話はちょっと苦しけど)
いかに家電が我々の生活に身近なものであり、種類が多いかと言うことがわかります。
それにしても本作品が放送された2011年は短編集作品が多すぎです。
本作品の二つ前に放送された作品が上で紹介した「五つの夢」なのですが、その更にひとつ前の「マナカナの大阪WORKERS」も同様の短編集。
さらに「ごくらくちんみ(第2期)」も原作者はひとりですが短編集です。
その他、再放送で「不思議屋百貨店」も放送されています。
私は青春アドベンチャーではあまり短編集が放送されることを期待していないので、1年で短編集の新作4作品は少し多すぎると感じてしまいました。

何はともあれ、本作品の全10話の概要を記載しますと以下のとおりです。
今回はいつもにも増して作品の質のばらつきが大きいと感じました。
個人的な一押しは第5話の「ラジカセからレクイエム」。
結末がちょっと出来すぎな感はありますが、15分間、緊張感が途切れない良作だと思います。
脚本家の添谷泰一さんは鳥取で演劇をされている方のようで、作品中で鳥取弁が出てくるのもなるほどという感じです。
なお、「家電の極意」全体の格付けをBとしているのは、この第5話の評価が引っ張っている面が強いです。
15分でもやろうと思えば結構面白いものができるものです。
また、第4話の「玉堀井大学こたつ部」や第6話の「闘うホームベーカリー」も悪くないです。
前者は、序盤はこいつ大丈夫か?と思うほど頼りない主人公ですが、なかなか気持ちの良いラストです。
後者は、特に何か感慨が残る作品ではありませんが、ヒロインに共感できます。

回数 タイトル 作者 ジャンル 格付け 一言
1 ようこそ炊飯ジャー おのゆうき 日常 C 逆ギレする自己中な女性の図々しさが妙にリアル。20年後におばちゃんのようになるのが目に見えるようだ。
2 掃除機と猫 藤江洋一 日常 C 転職先の職場に馴染めない女性と、掃除機で吸われるのが好きな猫の話。空気の様な話しで後味は特になし。
3 ズボンプレッサー供養 有馬雪枝 幻想(日本) C 何だか妙にいい話みたいな結論になっているが、本当にこれで納得していいのか、疑問。石田太郎さんの怪演はいつもながら素晴らしい。
4 玉堀井大学こたつ部 滝本祥生 日常 B+ 序盤は、温すぎる主人公と「ウケるんだけど」が口癖のヒロインに、何となくイライラさせられるが、終盤、彼らなりに成長している姿が意外と好印象。
5 ラジカセからレクイエム 添谷泰一 推理 AA また男女の痴話喧嘩の話しかと思ったら意外と本格的な推理劇でびっくり。わずか15分のなかで複数の伏線がきちんと回収されている。何回も聴ける作品ではないが良作であるのは確か。
6 闘うホームベーカリー 藤井香織 日常 B 第1話と違ってこの作品のヒロインが苛つくのは良く理解できる。確かに「そこじゃない!」よなあ。でも不動産の購入は慎重にね。
7 姉とテレビ 斉藤清貴 日常 C+ 日常の一コマを扱った作品で、BGMとしては手軽でかつ適度に緊張感がある作品。それにしても弟が甘い性格なのは確かだが、姉も失業者の割に随分と偉そうである。
8 洗濯機の野望 植澤紀子 日常 C+ 主婦モデルと就活女子の親子の普通のいい話。親子に関係する男が俗物過ぎるが、リクルートスーツが魅力的なのは確か(私も俗物か)。
9 冷蔵庫の伝言 小林克彰 日常 C+ 冷蔵庫に貼り付ける伝言メモを通した親子のコミュニケーションの話し。超常現象が起こったのか否かがはっきりしない。ひょっとしたら「幻想(日本)」の作品なのかも知れない。。
10 ひと肌レンジ 高崎志乃 日常 B- 難病と闘う方々に敬意を表します。でもこの作品自体はよくある話しで特に印象深いものではなかった。

出演は、この種の青春アドベンチャーの短編企画によくあるように、主演の男女を固定して、各話毎にゲスト出演者を代える方式。
本作品の主演は、女性が女優の春日井静奈さんで、男性が俳優の大沢健さんです。
春日井さんは、TEAM-NACKの音尾琢真さんの奥さんですな(といっても私は音尾さんを「水曜どうでしょう」でしか見たことがないので顔すらよく知らないのですが)。


★本文内のリンクについて★。
本ブログは、紹介したラジオドラマからスタートして、関連している作品、していない作品、原作などの様々な作品に興味を持っていただきたいと思い、本文の随所にリンクを設置しています。。
特に外部リンクと明示してあるものと、アマゾンの画像以外は原則として本ブログ内へのリンクに限定しておりますので、安心してリンク先の記事をお楽しみください。。
なお、アマゾンの画像リンクについてはこちらのご注意事項もご参照ください。

関連記事

□スポンサーリンク□

テーマ:ラジオドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://seisyunadvroad.blog.fc2.com/tb.php/164-432ec979
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad