青春アドベンチャー雑記帳~オーディオドラマ・ラジオドラマの世界

NHK-FMのオーディオドラマ「青春アドベンチャー」の紹介ブログです。前身番組の「サウンド夢工房」・「アドベンチャーロード」等も含みます。一応「格付」するなど評価・評論風のことも書いていますが、堅い話はともかく雑談・脱線ありありで、オーディオドラマを中心とした楽しい世界を紹介します。リンクフリーです。

2012年の青春アドベンチャー放送作品一覧

【青春アドベンチャー放送作品一覧①】2012年の総括

12月21日の「やけっぱちのマリア」最終話の放送をもって2012年の青春アドベンチャーの放送も終了しました。
この特集では主として初出作品(以下「新作」)を中心に2012年の放送作品を振り返りたいと思います。
2012年の放送作品の一覧は以下のとおりです。

番号 放送時期 作品名 格付け 再放送
1 1月9日~2月3日 レディ・パイレーツ A+  
2 2月6日~2月17日 魔術師 A-  
3 2月20日~3月2日 プリンセス・トヨトミ A- (再)
4 3月5日~3月9日 ごくらくちんみ C+ (再)
5 3月12日~3月23日 屋上デモクラシー A-  
6 3月26日~3月30日 私の彼はポアンカレー C+  
7 4月2日~4月13日 失われた地平線 A- (再)
8 4月16日~4月27日 永遠の森・博物館惑星 C (再)
9 4月30日~5月11日 ピエタ AAA  
10 5月14日~5月25日 カラー・ライフ B-  
11 5月28日~6月15日 スカラムーシュ AA (再)
12 6月18日~6月29日 蜩ノ記 AA  
13 7月2日~7月13日 神去なあなあ日常 B+ (再)
14 7月16日~7月20日 見かけの二重星 B+  
15 7月23日~8月3日 月蝕島の魔物 C+  
16 8月6日~8月10日 なぞタクシーに乗って… B (再)
17 8月27日~9月7日 幻想郵便局 B  
18 9月10日~9月21日 ゴー・ゴー!チキンズ B (再)
19 9月24日~10月5日 二分間の冒険 B  
20 10月8日~10月26日 氷山の南 B  
21 10月29日~11月16日 サマルカンド年代記 B (再)
22 11月19日~11月30日 海に降る B+  
23 12月3日~12月7日 アンデルセンの雪の女王 C (再)
24 12月10日~12月21日 やけっぱちのマリア C+  

全部で24作品ですが、そのうち再放送が10作品ですので、新作は14作品、話数でいうと145話でした。
9月からスタートした本ブログですが、本記事の時点(2012年12月31日)で何とか新作は全て(短編集のカラー・ライフを除く)記事をアップすることができました。
ちなみに番組が青春アドベンチャーに模様替えされた1992年以降の平均的な年間初出作品数(※)は15.0作品・145.0話ですので、概ね例年どおりの制作数であったといえます。

※ 放送形態が異なる特集番組を除き、1992年は前身番組のサウンド夢工房として放送された作品を含む。

とはいえ新作が極めて少なくファンの間で番組存続すら危ぶまれた?2008年(8作品・75話)からみれば十分に回復しており、喜ばしい限りです。
もっともNHK-FMの帯ドラマがふた枠あった80年代後半には、作品数で50前後、話数で400話を超える年もありました。今では望むべくもないのですが...
また、1作品あたりの平均話数は10.4話でした。
青春アドベンチャーは標準的には1作品10話で、時々、5話又は15話の作品が混じるものの、どちらかというと15話の作品よりも5話の作品の方が多いために、年間平均では1作品あたり10話を切ることが多いのですが、今年は「レディ・パイレーツ」という例外的な長編作品(20話)があったことが平均話数を押し上げたものと思います。

当ブログでA以上の格付けとしたのは、「レディ・パイレーツ」(A+)、「魔術師」(A-)、「屋上デモクラシー」(A-)、「ピエタ」(AAA)、「蜩ノ記」(AA)の5作品。
どういう訳かすべて上半期の作品でした。
正直、個人的にはトップ2の作品とその他の12作品では少し差がある印象でした。
しかし、某巨大掲示板に書かれているみなさんの今年の作品の総評を見ると、各作品の評価は書いている人によってかなりバラバラなようです。
昔のように作品系統の異なる2番組が併存していた時代ならともかく、帯ドラマが青春アドベンチャーしかない(民間ラジオ局にもほとんどない)状況では、制作側としてもこのひと番組だけで多様な趣向に対処せざるを得ないのでしょう。
あまり自分好みの作品ばかりだと、逆に趣味に合わずに困ってしまう人もでてくるでしょうし、まずは趣味にあった作品がいくつもあったことを素直に喜びたいと思います。
ちなみに、100作紹介記念の記事でやったとおり、格付けAを3点として評点付けして2012年の作品の平均的な評点を計算すると、2.42点となります。
これはおおむねB+に相当する評点ですので、2013年はもう少しA以上の作品が多いと嬉しいところです。

一方、再放送作品でのトピックと言えば約20年ぶりに再放送された「雪の女王」。
NHKさん、やればできるじゃないですか。
とはいえ、昔の名作はどんどん再放送して欲しい気持ちももちろんあるのですが、新作の枠を圧迫するのも困りものです。
やはり深夜でも良いので再放送専用枠の設定、いやいや、是非、全過去作品のネット配信を実現して欲しいものです。
初夢は全作品ネット配信実現の望みつつ、今年の締めとしたいと思います。

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やけっぱちのマリア 原作:手塚治虫(青春アドベンチャー)

作品:やけっぱちのマリア
番組:青春アドベンチャー
格付:C+
分類:幻想(日本)
初出:2012年12月10日~12月21日(全10回)
原作:手塚治虫
脚色:阿部美佳
演出:木村明広
主演:竹内順子

中学生1年生の「焼野矢八」(やけのやはち=通称「やけっぱち」)は授業中はおとなしいが、授業が終わると敵対する不良グループ「タテヨコの会」と喧嘩ばかりの毎日である。
そんなやけっぱちがある日、口からエクトプラズマのような白い物体を「出産」してしまう。
白い物体は、やけっぱちの父親がつくった特製ラブドールに入るとマリアと名乗り人間の女の子と同じように動き始めてしまった。
親子として、そして恋人同士として、やけっぱちのマリアの奇妙な共同生活が始まった。

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漫画の神様・手塚治虫さんの学園ラブコメディ?性教育漫画?のラジオドラマ化作品です。
青春アドベンチャー系の番組では時々、漫画原作の作品があるのですが、手塚治虫さんの原作作品は過去にほとんど例がなく、恐らくサウンド夢工房時代の「恐怖の館/日本現代編」の中の1編「鉄の旋律」や特番で放送された「ネオ・ファウスト」くらいなのではないかと思います。
「ブラックジャック」や「鉄腕アトム」など日本の漫画史に燦然と輝く作品群を残された手塚さんです。
私も子供の頃、まだ手塚さんがこんなに著名な方だとは知らなかったころに手塚作品を乱読していて、「この作家さんははずれの少ない作家さんだなあ」などと、今思えばかなり不遜な感想を持った覚えがあります。
そのころ少ない小遣いで古本屋さんで買い集めた汚い「どろろ」は今でも大切な宝物です。

さて、本作ですが、今回ラジオドラマで聞くまで知らなかった作品でした。
聞いてみた感想ですが、正直、何とも形容が難しい作品でした。
永井豪さんの「ハレンチ学園」など、当時のどたばたエロ漫画は今になって再読してみるとどうにも理解しがたい部分があるのですが、この作品も当時の時代背景なしにはいまひとつ理解できない気がします。
制作陣の意図はこちらのホームページ(外部リンクです。ご注意ください)で書かれているのですが、個人的には当時の背景などの予備知識なしにこの作品でせつなくなったり、笑えたりするのはちょっと難しい気がしてなりません。
全10話という青春アドベンチャーの枠も、作品の雰囲気やテーマを上手く伝えるためには足かせになっていた気がします。
話はスピーディで毎回楽しく聞くことはできましたが、結局、何が言いたいのかよくわからないうちに終わってしまったというのが素直な感想です。

出演は、やけっぱち役が竹内順子さん、マリア役が前田希美さん。
中学生の男の子の役を女性の竹内さんが演じているわけですが、「NARUTO -ナルト-」のうずまきナルト役で有名な方ですので、演技に手抜かりはありません。
一方の前田さんは同じ青春アドベンチャーの「三匹のおっさん」でもヒロインを演じていましたが、本作では「三匹のおっさん」と違って高音全開のはっちゃけた演技です。
私は気になりませんでしたが、お二人ともアニメ的なややオーバーな演技ですので、人によっては好き嫌いが分かれるところかも知れません。




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