青春アドベンチャー雑記帳~オーディオドラマ・ラジオドラマの世界

NHK-FMのオーディオドラマ「青春アドベンチャー」の紹介ブログです。前身番組の「サウンド夢工房」・「アドベンチャーロード」等も含みます。一応「格付」するなど評価・評論風のことも書いていますが、堅い話はともかく雑談・脱線ありありで、オーディオドラマを中心とした楽しい世界を紹介します。リンクフリーです。

青春アドベンチャー化から遅れること6年。原宏一さんの「ヤッさん」がTV東京でTVドラマに。

【青春アドベンチャー・メディアミック情報④】ヤッさん

既に2010年に青春アドベンチャーでラジオドラマ化されている「ヤッさん」が、7月22日からテレビ東京系列でTVドラマとして放送されます。
TV番組としてのタイトルは「ヤッさん 築地発!おいしい事件簿」。
毎週金曜日夜8時からだそうです。
グルメ」+「若者の成長物語」ということで、いかにもTVドラマ向きの題材ではありますが、目を付けたのは青春アドベンチャーの方が圧倒的に先。
ファンタジーなど、浮世離れした作品も放送する青春アドベンチャーですが、本作品以外にも、日常生活に近いところを舞台とし若者の成長を描いた作品として、「神去なあなあ日常」(三浦しをんさん原作、2010年青春アドベンチャー化→2014年映画公開)や「三匹のおっさん」(有川浩さん原作、2011年青春アドベンチャー化→2014年TVドラマ化)などを、実写作品に先駆けて唾を付けており、この分野でもなかなかの選択眼ですね。

さて、TVドラマで「ヤッさん」を演じるのは人気俳優の伊原剛志さん。
「ヤッさん」は青春アドベンチャー版では名優・小林薫さんが演じた役どころ。
伊原さんの若さが少し気になるのですが、是非、伊原さんなりの「ヤッさん」を演じて頂きたいところです。
また、本作の狂言回しにして真の主役(?)ともいうべきタカオを演じるのは俳優の柄本佑(えもと・たすく)さん。
あの柄本明さんの息子さんですが、青春アドベンチャーファンとしては先日放送されたばかりの「七帝柔道記」で主役の松田隼人を演じた柄本さんといった方が早いでしょう。
青春アドベンチャー版でタカオを演じた瀬川亮さんも、青春アドベンチャーではお馴染み方で応援しているのですが、「七帝柔道記」の熱演もありますので、ここは柄本佑さんにも頑張ってほしいものです。

さて、最後に気になりことを少し。
この「ヤッさん」の原作には、「ヤッさんⅡ 神楽坂のマリエ」、「築地の門出 ヤッさんⅢ」という続編があるそうです。
実は冒頭に紹介した「神去なあなあ日常」も「三匹のおっさん」も原作には続編があるのに、青春アドベンチャーでは続編が制作されませんでした。
映画やTVドラマ化されメジャーになってしまった作品にはNHK-FMのスタッフは興味がないのか、あるいは、有名になりすぎて原作者がラジオドラマ化かを許可してくれないのか。
事情はよく分かりませんが、おなじみのキャラクターにもう1度会えるのはなかなか嬉しいものです。
「ヤッさん」を含めてこの3作品はいずれも、続編ができてもよいレベルの作品だったと思います。
是非、お願いしたいものです。

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美味しんぼ探偵局 原作:雁屋哲(アドベンチャーロード)

作品:美味しんぼ探偵局
番組:アドベンチャーロード
格付:B
分類:グルメ
初出:1988年12月5日~12月16日(10回)
原作:雁屋哲
脚色:木皿泉
演出:川口泰典

警視庁捜査一課に配属されたばかりのキャリア警部補・水野よう子のもとに初めての担当案件が回ってきた。
事件は3人の男性の連続失踪事件。
この事件がただの失踪事件ではなく、事件の裏には大きな陰謀が存在することを感じとった捜査一課長は、新米のよう子には荷が重いと判断。
“情報提供者”の名目で、警察をドロップアウトしたアウトローの私立探偵・大東(おおひがし)を助っ人に付けることにした。
入庁に当たって事件捜査がハードボイルドな男の世界であることは十分に覚悟していたよう子だが、この失踪事件の捜査はよう子の予想を超えた過酷な展開を迎えることになる。

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すみません、嘘です!
冒頭の粗筋は嘘です。
いえ、正確には嘘ではないんだけど、本作品「美味しんぼ探偵局」はこんなハードボイルドな作品ではありません。
私立探偵・大東は、美味しいものには目がなく、捜査中でも美味しそうなレストランを見つけるや、あっちをフラフラこっちをフラフラ。
“お嬢さん警部補”と呼ばれるよう子は、やる気は十分にあるものの、マイペースな大東に振り回されっぱなしの苦労性の女の子。
「過酷な展開」というのも美味しいものを食べすぎて太ってしまいそうになることに他なりません。
大体、「3人の男性の連続失踪事件」というのも実は「3人のラーメン屋の店主の失踪」ですし、「我々が気がつなないうちに一つの戦争がはじまっていた!」などと課長が意気込んで宣言する「大きな陰謀」も実は「ラーメン戦争」なのです。

本作品の原作者は、人気漫画「美味しんぼ」(作画:花咲アキラさん)の原作者として有名な雁屋哲さん。
その料理に関する知識を生かした蘊蓄(「美味しんぼ1分メモ」というショートコーナー)を挟みつつも、全体としてストーリーは緩い感じで進んでいきます。
一応、作品中で、食に関する問題提起もあるのですが、「龍と虎」というラーメンで陰謀を企む謎の2大組織、全国のラーメンの名店が一同に会する「ラーメングランプリ」、「俺のラーメンは死んでいる」という謎の言葉など、珍妙な要素が一杯で、ラーメンを巡るドタバタを素直に楽しめる「B級グルメ大作」です。
というわけで本作品の格付けは良い意味(?)で“B”としたいと思います。
ちなみに、本家「美味しんぼ」の方も、「カフェテラスのふたり」時代にNHK-FMでラジオドラマ化されているようです(山岡士郎役はかの千葉繁さん!)。

出演者は、主人公の私立探偵・大東を俳優の秋野太作(あきの・たいさく)さんが、お嬢さん警部補・よう子を宝塚歌劇団花組(当時)の詩乃優花(しの・ゆか)さんが演じています。
秋野さんの人を食ったような独特の演技が楽しいです。
なお、本作品の演出は後番組の青春アドベンチャーの時代に、宝塚出身の女優さんを大量に採用することになる川口泰典さんですが、この頃から宝塚の女優さんを好んで使われていたことがわかりますね。

また、本作品の脚色は後に「すいか」や「野ブタ。をプロデュース」などのTVドラマの脚本で有名になる木皿泉さんです。
ただし、「遙かなる虎跡」の記事で書いたように、この時期の木皿さんは妻鹿年季子さんとの共同ペンネームになる前で、本作品は木皿さん単独の脚本だと推定されます。




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