青春アドベンチャー雑記帳~オーディオドラマ・ラジオドラマの世界

NHK-FMのオーディオドラマ「青春アドベンチャー」の紹介ブログです。前身番組の「サウンド夢工房」・「アドベンチャーロード」等も含みます。一応「格付」するなど評価・評論風のことも書いていますが、堅い話はともかく雑談・脱線ありありで、オーディオドラマを中心とした楽しい世界を紹介します。リンクフリーです。

モー!いいかげんにして! 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

作品:モー!いいかげんにして!
番組:青春アドベンチャー(特集・年忘れ青春アドベンチャー)
格付:B
分類:コメディ
初出:1996年12月16日~12月20日(全5回)
作 :藤井青銅
演出:松浦禎久
主演:今村ねずみ、小川範子

私はネズミだ。
いや、本当は銀河連邦から派遣された監視員なのだが、この1年間、ネズミの姿に身をやつしてこの国を監視してきたのだ。
この星ときたら広い宇宙で一番偉いと思い込んでいる。
ほっておくと何をしでかすかわからない。
さっさと銀河連邦に加盟するようになって欲しいのだが、今年1年、見ていてもさっぱり進歩した形跡がない。困ったものだ。
さて、今年も監視員の交代の時期が来た。
後任の「ウシ」がやって来たようだ。
そろそろ引き継ぎのレクチャーを始めるとしよう…

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1990年代から2000年代に掛けて、青春アドベンチャーの年末の恒例だった「特集・年忘れ青春アドベンチャー」、通称「干支シリーズ」。
連続5回に亘って、その年の出来事をコント仕立てで振り返る作品でした。
時事ネタばかりというその性格上、再放送もなく、すっかり青春アドベンチャーの歴史の中に埋もれつつありますが、改めて聞き返してみると色々な有名人の変転がわかってなかなか感慨深いものがあります。

この1996年に放送された「モー!いいかげんにして!」においてコントにされたこの年の世相は以下のとおりです。
各回に「お題」があるのですが、この年は必ずしもその「お題」を明示せずにいきなりネタに入る回もありました。
その場合はお題(と思われる内容)をカッコ書きで書いています。

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第1回:(文化的な出来事?)「コギャル語とルーズソックス」「狂牛病・O157騒動」「ストーカー」
一瞬の流れ星のように過ぎ去ってしまったコギャル文化。
厚底ブーツなんてものもありましたね。
また、ただ付け回すだけの「ストーカー」はこの当時は確かに犯罪ではありませんでしたが、1999年の「桶川ストーカー殺人事件」を機に2000年にストーカー規制法が成立することになります。
この回の最後に放送された「12年前の丑年のヒット曲」は、C-C-Bの「Romanticが止まらない」。

第2回:スポーツ「マイアミの奇跡」「2002年日韓W杯決定」「貴乃花休場」「野茂ノーヒットノーラン」「清原フリーエージェント」
この干支シリーズ、相撲ネタを取り上げることが恒例で、しかも「相撲人気が下降気味」という観点で描かれる年が多いのですが、今、もしも干支シリーズが続いていたら、マイナスの意味で取り上げられるニュースバリューもないかも知れませんね。
それはともかく、この回で放送される替え歌は「愛と青春のサンバイマン」の藤井青銅さんらしく秀逸です。
また、本記事アップの前年に起きた清原元選手の覚醒剤での逮捕を知っていると、清原ネタも隔世の感があります。
まあ、もともとヒールの印象の強い選手ではありましたが。
エンディング曲は中森明菜さんの「飾りじゃないのよ涙は」。

第3回:政治・経済「住専問題」「薬害エイズ問題」「サラ金の無人契約機が大ヒット」
当時の菅直人厚生大臣はご存知のとおり後に総理大臣となり東日本大震災を迎えることになります。
菅総理については様々な批判もありますが、あの時期、たまたま彼が総理大臣であったことは、少なくとも、それ以前に原子力政策を進めてきた政治家集団による情報操作を行わせる余地がなかったという一点だけでも、一定の意味はあったと思います。
この回は替え歌と並ぶ藤井青銅さんお得意のパロディーが炸裂。
「ジュウセンジャー参上!」
エンディング曲は、チェッカーズの「ジュリアに傷心(ハートブレイク)」。

第4回:(社会的な出来事?)「脳内革命」「司馬遼太郎・藤子・F・不二雄死去」「テレビゲーム大ヒット」
司馬遼太郎さんが亡くなられたのもこの年。
まさに戦後の終焉という感じがします。
また、この頃はまだ元気のあったTVゲーム。
携帯・スマホとの競争に負けていまではすっかり衰退気味です。
「Nintendo Switch」はどこまで盛り返せるのか?
この回のエンディング曲は、安全地帯の「恋の予感」。

第5回:(芸能?)「渥美清死去」「小室ファミリー最盛期」「猿岩石のヒッチハイク旅行」
頂点を極めた小室ファミリーもこの頃が絶頂期。
1999年の華原朋美さんと破局後はぐっと大人しくなっていきました。
頂点と言えば猿岩石の頂点もこの年。
確かにあのヒッチハイクは面白かった。
アレはバラエティーとして面白いのだからショートカットなんて問題にする必要もなかったのに…
それにしても、一発屋の芸人として「進め!電波少年」だけで消えると思っていたのが、有吉弘行さんが後に奇跡の復活を遂げたのはお見事。
今の彼が特に面白いとは思えませんけど。
エンディング曲は、おニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」。

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この年のメイン出演者は、ネズミ(子)役の今村ネズミさんと、ウシ(丑)役の小川典子さん。
例年通り年男年女のお二人が務められました。
小川範子さんは「星虫」や「二の悲劇」、「星の感触」にも出演されていますね。

ただ、この年の特徴はメインのお二人以外の出演者が多いこと。
高橋克実さんを始め、入江雅人さん、林和義さん、山﨑和佳奈さん、洪仁順(ほん・いんすん)さん、松浦佐和子さん、松村武さんと充実しており、メインのお二人はコントパートで別の役をやることはないようです。

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UFOはもう来ない 原作:山本弘(青春アドベンチャー)

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 本記事は、現在、放送中の作品について
 仮の記事をアップするものです。
 完結次第、正式な記事に修正します。
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作品:UFOはもう来ない
番組:青春アドベンチャー
格付:(未格付け)
分類:SF(日本)
初出:2017年3月13日~3月24日(全10回)
原作:山本弘
脚色:山本雄史
演出:木村明広
主演:樋井明日香

「わたしのおじいちゃん  三年四組二番  木じま千里
わたしのおじいちゃんは、とてもえらい人だと思います。
おじいちゃんの開いているはく物かんは、せかいで一番ユーフォ―にくわしいんだよ、といつもわたしに自まんします。
わたしのおじいちゃんは、ユーフォーサイエンスミュージムのかん長です。
おおきくなったら、わたしもユーフォ―のけんきゅうかになって、おじいちゃんといっしょに、うちゅう人に会いたと思います。」
2015年12月20日。曇りのち雨。
祖父が死んだ。
祖父が死んだといってもあまり実感というものがない。
今も宇宙のどこかで生きているような気がする。
私も祖父の探していた宇宙人を探す。
私もUFO研究家になるのだ。

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…いきなり微妙なパロディから入ってしまってスミマセン。
いえね、本作品の第4回を聴いていて、「先人の思いを継ぐ」という場面での連想から思いついてしまったんですよ。
「艦長=館長(かんちょう)」に気がついた段階で捨てられないネタになってしまいました…
SFであるという以外、共通点は全くないんですけどね。
関係者の皆さん、ご容赦ください。
また、わからない方には意味不明な文章ですよね、スミマセン。

さて、気を取り直して本作品ラジオドラマ版「UFOはもう来ない」の紹介を始めます。
本作品はSF作家・山本弘さんの小説を原作とするSF作品です。
ジャンルは「ファーストコンタクトもの」。
「ファーストコンタクトもの」とは、地球人が初めて宇宙人と事件を中心に、異文明との接触や人類の進化などを語るSFの一ジャンルで、本作中でも言及されるアーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」などが有名でしょうか。
青春アドベンチャーでファーストコンタクトものってあったかな?と思って考えてみたのですが、「スフィア」、「太陽の簒奪者」、「イーシャの舟」あたりにその要素がありましたし、アドベンチャーロード時代の「最後の惑星」も、ある意味、ファーストコンタクトものでした。
ただし、ど真ん中のファーストコンタクトものは初めてなんじゃないかと思います。

本作品、主人公は大阪弁を話す27歳の独身女性・木縞千里(きじま・ちさと)。
平日は印刷会社の事務員をしながら、土日はUFOミュージアムを運営しているというだけでも恰好な変わりものです。
加えて、大阪弁でまくしたてるUFO愛や、序盤でインチキ臭いTVディレクターとベッドインしてしまうという行動(肝心のシーンの描写はありません。いわゆる「朝チュン」です。)などなど、原作に比べると下品さはかなり抑えられているらしいのですが(原作者のブログ(外部サイト)参照)、結構濃い主人公です。
その他、千里のその相手役のTVプロデューサーがインチキ臭いUFO番組専門の中年オヤジ(そういえばこの男、家族がいるって言っていたよな…オイオイ)だったかと思えば、突然、子供たちがクローズアップされて出現した宇宙人をかくまったり(「星虫」か?)。
、と思ったら、今度はなんとインチキ宗教の教祖が登場。
それ以外にも、「姿かたちはタコに似ているが、行動と会話がほとんど地球人と同じセンスの宇宙人」、「惑星規模のカタストロフの最終シークエンスの発動?」わくせい
目を引く要素が山盛りすぎて、一体、この作品は誰を軸にして、どういう方向で話を進めるつもりなんだろう、さすがにUFOを利用した町おこしの話にはならないだろうけど、大丈夫か?、などと思っていました。
しかし、第4回のファーストコンタクトシーンで、ようやくしっくりし始めました。
これですよ、これ。
肌に浮き出るパターンで会話するなんてSFチックで良いじゃないですか。
コミュケーション手段が全く異なる種族どうしが、手探りで意思疎通をしていく様子は、ファーストコンタクトものの醍醐味のひとつ。
さすが、星雲賞(2011年「去年もいい年になるだろう」)も受賞しているプロのSF作家さんです。
後はこの序盤に過剰にふりまかれた要素を如何に回収していくか。
後半の展開に期待しましょう。

さて、主人公の千里を演じるのは樋井明日香(ひのい・あすか)さん。
もともとは女性4人のダンス&ヴォーカルユニットHINOIチームのメンバーでしたが、今は女優メインで活動されている方のようです。。
1991年1月生まれの26歳で、千里と1歳しか違わないのがリアルな配役です。
ちなみに樋井さんは大阪府河内長野市のご執心ですので、大阪弁はネイティブなものだと思われます。
その他、千里とコンビを組むTVディレクター・大迫役の野田晋市さん、タコ型宇宙人(でもよく見るとタコにはあまり似ていない)のペイルブルー役の久野麻子さん、そして、新興宗教DSIの教祖?龍彫(りゅうぼり)役の国木田かっぱさんあたりが腫瘍なキャスト。
今後の活躍が楽しみです。

(全話終了後に確定版の記事をアップする予定です)


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